SHIHO KUWAKI

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2024.07.01

優勝! 資生堂レディス

桑木志帆後援会事務局です。

昨日、神奈川県で開催された資生堂レディス、桑木志帆プロは昨年の雪辱を晴らして見事優勝しました。
応援いただいた皆様、本当にありがとうございました。

今から5年前に、資生堂レディスは始まりました。当時は「アネッサ」という名前が大会についていました。
初代の優勝は渋野日向子プロ。雨の中での逆転劇はサロンパスカップに続いて2勝目でした。
渋野プロのバッグを担いでいたのは門田実キャディー。酒とタバコと仲間を大切にする、一言で言うと男気溢れる人物でした。
実は門田キャディー、その年の冬に奥さんを病気で亡くしていました。ぽっかり空いた胸の奥を埋める、そんな常套句は決して
似合わない男が続けていたのは「キャディー」という仕事です。当時から門田キャディーが大切にしていたのは選手に対する「リスペクト」でした。
グリーン上でプレーするのはあくまで選手。キャディーはそれを支える黒子に徹すること。そして選手に敬意を持って接すること。
更には自分がなしえなかった「プロ」の世界で戦うゴルファーを何よりも尊敬する姿勢を貫きました。
そんな男が渋野プロの優勝を目の当たりにして、思わず流した「涙」。ゴルフ好きだった亡き妻が「ここに居ていいんだよ」と教えてくれたように感じたのかも知れません。

そして5年後の資生堂レディス。渋野プロと同じ岡山県出身の桑木志帆プロのバッグを担ぐことになりました。
門田キャディーは前年のブリヂストンオープンで初めて桑木プロのバッグを担ぎ、3位タイのキャリアハイをマークしました。
そして担いだのは北海道meijiカップ。スタート直前に父、正利さんが倒れ、スタート直前に知った桑木プロに「どうする?俺はやめてもいいけど」と
選手に判断を委ねました。ラウンドの決意を固めた桑木プロに「わかった。でもお父さんを言い訳にはしないことを約束して」と念押ししてコースへと出ました。そんな強い気持ちで臨んだmeijiでは2位という好成績を収めます。
3戦目はTOTOジャパンクラシック。決まっていたキャディーの体調不良で、急遽担ぐことになりました。しかし、そんなアクシデントをものともせず、最終日最終組でプレーするプロを献身的な姿勢で支え、堂々の2位タイでフィニッシュしました。

2024年開幕。桑木プロの初戦を担いだのは門田キャディーでした。優勝に最も今シーズン近い選手として期待されていた桑木プロでしたが結局予選落ち。
さらには同じ門田キャディーで臨んだTポイントも予選落ちを喫します。周りもそして何より本人が感じる不安に対して、「少し時間がかかるかも知れないが、大丈夫だ。」 俯き加減ながらもしっかりと前を見据えて呟いた門田キャディーの言葉が印象的でした。
その後は、自分らしいゴルフを取り戻した桑木プロ。試行錯誤を重ねながら、上位争いを繰り広げました。

そして今回の資生堂レディス。1年前にプレーオフの末に敗れた桑木プロは、直後に父、正利さんに「もうこんな思いはしたくない。必ず勝つから」と強い気持ちを伝えていました。
昨日、1年前の「忘れ物」を門田キャディーと一緒に見つけることができました。
門田キャディーは選手の荷物整理とスタッフへの挨拶を終え、「じゃ、明日北海道で!」とそそくさと会場を後にしました。

今回を一つのステップとして、さらに上を目指して行きます!!

本日早朝より、桑木プロは父、正利さんと一緒に、次なる舞台の北海道に移動しました。今週も応援宜しくお願いします。

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